サッカーの試合の中で最大の得点チャンスと言われるペナルティキック。
このペナルティキック、キッカーに注目が集まります。
意外と知られていないのが、ゴールキーパーの動きやキッカー以外の選手たちの待ち方。
キッカー以外の選手たちはどこに立っているの?
ペナルティキックってゴールから何メートルくらいの距離から蹴るの?
ペナルティキック時の細かなルールや反則をした場合にはどうなるのか。
そこで今回は、サッカーのペナルティキックの時の反則について紹介します。
参考にしてみてくださいね。
ペナルティキックとは
ペナルティキックは、守備側の選手が攻撃側の選手に対してペナルティエリアの中で反則をした時に行われます。
攻撃側の選手1名のキッカーと守備側のゴールキーパーによる1対1の対決になります。
「ペナルティエリアの中での反則」は、基本的に直接フリーキックになる反則と同様のプレーになります。
直接フリーキックになる反則についてはこちらの記事を参考にしてください。 →サッカーの直接フリーキックになる反則・ファールについてルールを詳しく解説 |
サッカーのペナルティキックのルール
ペナルティキックのルールについて調べてみました。
意外と知られていないルールもあると思います。
ペナルティキックの時、ボールはペナルティマークの上で静止していなければいけません。
ペナルティーマークとはペナルティエリア内にある丸い点で、ゴールラインからは12ヤード(約10.97メートル)の距離に位置しています。
ペナルティキックの時にも反則が存在
ペナルティキックを蹴る前や蹴った後にもルールがあり、違反した場合には警告が与えられます。
ゴールキーパーやキッカー、キッカー以外の選手にそれぞれルールがあるようです。
キーパーへの警告
1.キッカーがボールを蹴るまで「キッカーに面して両ゴールポストの間のゴールライン上にいて、ゴールポストやクロスバーまたゴールネットに触れていてはならない」と決まっています。 2.キッカーがボールを蹴った時 「守備側チームのゴールキーパーは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければならない。ゴールラインの後ろに位置することはできない。」という決まりがあります。 ※片足の一部がゴールラインに触れていれば、キックの前に動いても問題はありません。 |
No.2の「キッカーがボールを蹴った時」のルールは、2020年3月にIFAB(国際サッカー評議会)から通達され、Jリーグでは8月から適用されました。
もともとペナルティキック時にゴールキーパーが前に出るのはファウルの対象ではありましたが、曖昧だったルールをIFABが明確にしたようです。
ゴールキーパーがルール違反をした場合には、ペナルティキックのやり直しや相手チームへ間接フリーキックが与えられます。
場合によってはイエローカード(警告)が提示されることがあります。
キッカーへの警告
1.ペナルティキックを行う選手は、特定していなければいけません。 2.ペナルティキック時にボールは前方に蹴らなければいけません。 ボールが前に動くのであれば、バックヒール(足のかかとでキックする事)も認められています。 3.他の選手が蹴ったボールに触れるまで、キッカーはボールに触れるようなプレーをしてはいけません。 |
キッカーはとにかく「前方に蹴らないといけない」というのがルールのようです。
バックヒール(足のかかと)で蹴る選手は中々いないとは思いますが、これもルール上は問題ないんですね♪
キッカーがルール違反をした場合には、ペナルティキックのやり直しや相手チームに間接フリーキックが与えられます。
場合によっては、イエローカード(警告)が提示されることもあるようです。
また「トリックPK」と呼ばれるペナルティキックがあります。
キッカーがボールを少しだけ前に蹴って他の攻撃側の選手がシュートする、といったような。
この「トリックPK」もルール上は問題ないそうです。
前方にボールを蹴っていればの話ですが。
トリックPKで有名なのが、FCバルセロナのメッシ選手 → スアレス選手のゴールですかね。
その他の選手への警告
キッカーとゴールキーパーのルールについては解説させていただきましたが、他の選手たちはどこに位置していればいいのでしょうか。
サッカー競技規則2019/20に記載がありました。
キッカーとゴールキーパー以外の競技者は、次のように位置しなければならない
サッカー競技規則2019/20
・ペナルティーマークから少なくとも9.15m(10ヤード)以上離れる。
・ペナルティーマークの後方
・競技のフィールドの中
・ペナルティーエリアの外
https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201920.pdf
125ページ
ペナルティマークから9.15m(10ヤード)離れていなければいけないルールのようです。
何故9.15mという距離かというと、世界の基準が10ヤード。
サッカー発祥の地イギリスでは「ヤード・ポンド法」が使われていて、
10ヤード = 9.15メートル
となる為、このような少し中途半端な距離になっているようです。
ちなみに、日本はメートル法ですね。
その他のルールとしては、ペナルティエリアの中にキッカーとゴールキーパー以外は入れない。
フィールドの外に出てしまったりするのも反則とされています。
このルールを破ったらイエローカード(警告)が提示される場合があります。
選手たちが規則通りの位置についたことを確認してから、主審はペナルティーキックを行うための合図、ホイッスルを吹く事になります。
ここまで細かいルールがあると、主審の方も大変ですね ^^;
色々と書きましたが、ペナルティキック時のルール違反についてわかりやすく表にしました。
参考にしてみてください。
まとめ
今回は、サッカーのペナルティキックのルール、警告となるプレーについて紹介させていただきました。
ペナルティキックの時はキッカーが注目されがちですが、ゴールキーパーの動き方やその他の選手が立っている位置、ペナルティエリアなどにも目を向けて見てみると楽しさが増えるかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
サッカーのルール一覧についてはこちらの記事をご覧ください。 →意外と知らないサッカーに関する基本的なルールのまとめ! |