サッカーの直接フリーキックになる反則・ファールについてルールを詳しく解説

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サッカーの試合の見せ場の一つフリーキック。

キッカーがフリーキックを直接ゴールに叩き込むシーンは爽快ですしカッコいいですよね。
見ててスカーッとします!

このフリーキックは選手が反則をした時に発生します。
一体どのような反則をするとフリーキックとなるのでしょうか。

そこで今回は、直接フリーキックになる反則について調べてみました。

参考にしてみてくださいね。

直接フリーキックとは

直接フリーキックは、キッカーが蹴ったボールがゴールに入れば得点になるフリーキックです

フィールドのどの地点からボールを蹴ってもゴールに入ればゴールとして認められます。

ボールが味方選手や相手選手に当たってゴールに入ってもゴールです。

わかりやすくていいですね。しかもカッコいい。

直接フリーキック

また、直接フリーキックの時の主審はファウルが発生した地点を手や指で示しています。

直接フリーキックになる反則は?

直接フリーキックになる反則は全部で10項目あります。
全ての項目に『相手選手に対して「不用意に」「無謀に」「過剰な力」で反則をした場合』という条件がつきます。

1つ1つ見ていきましょう。

チャージする

ファウルチャージとも言われます。

チャージとは相手選手に体を当てる事ですね。
サッカーでは主に肩でチャージする事を「チャージする」と言われています。

ショルダーチャージという言葉を聞いた事がある方もいると思います。
ショルダー:肩
チャージ :体当たり

肩をぶつけ合うプレーはファウルにはなりませんが、相手選手の背中や顔などに肩からぶつかった場合にはファウルチャージの反則を取られる事があります。

ちなみに、suicaなどにお金をチャージする事とは一切関係ありません。

飛びかかる

ジャンピングアットとも言われます。

空中に浮いたボールを頭で処理しようとしてヘディングをする時に、 ジャンプして相手選手に飛びかかってしまうようなプレーですね。

ボールに行かずに相手選手に対してわざと飛びかかる
ヘディングをするふりをして飛びかかる
といったようなプレーした場合にも、当然ファウルになります。

相手を蹴る、蹴ろうとする

キッキングとも言われます。

相手選手を蹴ったり蹴ろうとしたりするプレーです。

ボールを奪おうとして足を出した時に相手選手が来て思いがけず足がぶつかってしまう時はありますが、 この場合はキッキングのファウルにはなりません

「思いがけず」なので、不用意でも無謀でも過剰な力を使っているわけでもありませんので。

キッキングは、ボールではなく相手選手をめがけて直接、足や脛(すね)膝などを狙って蹴ったりした場合にファウルになるプレーです。

相手を押す

プッシングとも言われます。

サッカーでは比較的多く発生するファウルですね。

フリーキックやコーナーキックなどのセットプレー時。
ドリブルで抜かれた相手選手を止めたりする時。
空中に浮いたボールの処理を有利に進めたい時などに、不意に相手選手を押してしまってファウルを取られるシーンはよく見られる光景です。

打つ、打とうとする

ストライキングとも言われます。

打つ → 殴る

という風に変換して頂くとわかりやすいですかね。

相手を手や肘で殴ったり、殴ろうとしたりした場合にファウルになるプレーです。
頭突きなどをした場合にも同様にストライキングのファウルを取られます。

また、ゴールキーパーがスローイングする時や、スローイン時にスローワーが相手選手に強くボールをぶつけてしまってもストライキングのファウルを取られます。

タックルする、またはタックルを挑む

ファウルタックルとも言われます。

タックルとは、ドリブルする相手選手のボールに対して足を伸ばして滑り込むスライディングタックルのことです。

ドリブルしている相手選手に対して後ろからタックルをする。
ボールを持っていない相手選手へのタックルなどは反則になります。

また、両足でタックルをする選手もいますが、危険なプレーでありタックルを受けた選手が大怪我をする可能性があります。
過去に何名も両足タックルを受けて大怪我した選手がいましたね・・・。

痛々しくて怪我をした選手を見ていられない時があります。

両足タックルはレッドカードで退場になるケースもあります。

つまずかせる、つまずかせようとしたりする

トリッピングとも言われます。

相手選手がドリブルしている時やパスを受ける為に走っている時に、わざとつまずかせたりつまずかせようとしたりした場合に取られる反則です。
走っている相手選手に対してつま先を出して転ばしたりするシーンはよく見られますね。

また、ボールとは関係ない所で足や体を使って相手選手を倒したり、倒そうとする
身をかがめてプレーを邪魔する
などといった行為もトリッピングの反則を取られます。

相手を押さえる、押さえつける

ホールディングとも言われます。

相手選手の体やユニフォームを掴んだり、相手選手を押さえたりした場合に取られる反則です。

ドリブルやパスワークで後ろを取られてしまった選手が相手選手のユニフォームを掴んでしまう。
クロスボール(センタリング)に対する競り合いの時に相手を押さえ込んでしまう、などといった時に起こりうる反則です。

ユニフォームなどを掴んで前に進ませないようなプレーに対しては、イエローカード(警告)が提示される場合もあります。

意図的につばを吐く

スピッティングとも言われます。

相手選手に向けてつばを吐く行為は反則を取られます。
人に向けてつばを吐くというのは、選手というより人間としてどうなんでしょうかね。

つば吐きで有名なのは、1993年のサントリーチャンピオンシップ第2戦のジーコ選手かな。
ペナルティキックの判定に納得がいかず、ボールに向かって唾を吐いていました。
この時はレッドカードが提示され、退場処分になっています。

ちなみに、選手がフィールドにつばを吐くシーンを見た事がある方もいると思いますが、 これはスピッティングの反則には該当しません。

ゴールキーパー以外の選手がボールを意図的に手・腕で扱う

ハンドリング(ハンド)とも言われます。
一番有名な反則ではないでしょうか。

意図的に手や腕に当たった場合は反則となります。
しかし、意図的ではなく偶然にも手や腕に当たってしまった場合に反則となるかどうかは、主審の判断に委ねられます。

よく見られるケースは、シュートやパスなどを防ぐ時にバンザイのような格好になり、ボールが手や腕に当たってしまう時ですね。
そういう時は守備側の選手は手を横にして「気をつけ」の姿勢になったり、後ろに手を回してハンドリングを取られないようにしている事があります。

直接フリーキックの時にオフサイドは適用されるの?

直接フリーキックの時にオフサイドは適用されるのか調べてみたところ、サッカー競技規則2019/20に次のような記載がありました。

オフサイドの反則ではないケース
競技者が次のことからボールを直接受けたとき、オフサイドの反則にはならない
・ゴールキック
・スローイン
・コーナーキック

https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201920.pdf
サッカー競技規則2019/20 105ページ

「ゴールキック」「スローイン」「コーナーキック」から再開された場合はオフサイドにならないみたいですね。

フリーキックの記載は無いので、フリーキックの時はオフサイドが適用されることになります。
オフサイドは簡単に言うと「相手チームの陣地で待ち伏せ禁止」というルールです。

オフサイドのルールについて詳細はこちらの記事をご覧ください。

サッカーのルール「オフサイド」が意味不明でわからない!存在理由もわかりやすく図解で解説!

直接フリーキック時の壁の距離

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直接フリーキックの時の壁の距離について調べてみたところ、サッカー競技規則2019/20に次のような記載がありました。

ボールがインプレーになるまで、すべての相手競技者は:
9.15m(10ヤード)以上ボールから離れなければならない。

https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201920.pdf
サッカー競技規則2019/20 122ページ

壁はボールの位置から9.15m離れていなければいけません

何故「9.15m」かというと、ボールから壁までの距離は、世界基準では10ヤードになっています。
サッカー発祥の地イギリスでは「ヤード・ポンド法」が使われていて、

10ヤード = 9.15メートル

となる為、このような少し中途半端な距離になっているようです。

直接フリーキック時の壁に関する新ルール

フリーキック時の壁のルールに関して、Jリーグでは2019年8月から変更がありました。

3人以上の守備側チームの競技者が「壁」を作ったとき、すべての攻撃側チームの競技者はボールがインプレーになるまで「壁」から1m(1ヤード)以上離れていなければならない。

https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201920.pdf
サッカー競技規則2019/20 122ページ
ルール変更前 → 壁に攻撃側の選手がくっついたり壁の間に居てもよかった

ルール変更後 →
3人以上で壁を作った場合、壁から前後左右問わず1m(1ヤード)以上離れる事

攻撃側の選手が壁の位置取りを邪魔するなどの行為を禁止にしたという事ですね。

ルールが変更される前は、攻撃側の選手が壁の間に入ったりして壁にいる守備側の選手をお尻や肩で押したりしていました。

壁の中の位置取りは得点に繋がったりもするので、選手たちも熱くなり壁の付近は選手たちが入り乱れてガチャガチャします。

見ている側も多少落ち着きが無くなったりしますよね。

今回のルール変更によって壁の周りのガチャガチャが無くなり、フリーキックの時は落ち着いて見られるようになったのではないでしょうか。

直接フリーキックと間接フリーキックの違い

ここまで直接フリーキックの反則について紹介してきましたが、サッカーのフリーキックには「直接」と「間接」の2種類のフリーキックがあります。

直接フリーキックは、キッカーが蹴ったボールが直接ゴールに入ったら得点になります。

間接フリーキックの場合、キッカーが蹴ったボールに対してキッカー以外のプレーヤーに触れたり当たったりしてゴールに入らなければ、得点は認められません。

また、反則になる基準も直接フリーキックと間接フリーキックでは異なります。

間接フリーキックの反則の基準について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

サッカーのペナルティエリア内の間接フリーキックになる反則・ファールについてルールを詳しく解説

まとめ

今回は、サッカーの直接フリーキックになる反則について紹介させていただきました。

相手選手を傷つけたり怪我になってしまうようなプレーをしてしまうと、反則が取られ直接フリーキックになります。

「サッカーは格闘技」とよく言われますが、格闘技も怪我をさせる為にやるわけではないので、選手の方は相手のことも少しは思いやりながらプレーしてほしいものです。

試合中に考えるのは難しいかもしれませんけど ^^;

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

サッカーのルール一覧についてはこちらの記事をご覧ください。

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